雨は自然の恵み《気になる大久野島のお天気》
雨の日、大久野島のうさぎさんたちはどうしているんだろう・・・
「寒くないかな?」「うさぎさんって濡れるの嫌ですよね?」「雨が降ったら可哀想・・・」
ブログやSNSで雨の様子をご紹介すると、そんなお声を聞かせてもらうことが多くあります。
今回は、そんな気になる「雨の日の大久野島のうさぎさん」の様子を、雨に濡れてもイキイキとしていて可愛い写真とともにお伝えできればと思います。
まあまあ降っていたら雨宿り
雨がまとまって降っていて、人が通らない(ご飯で呼ばれない)ときは、木の陰や建物の陰で雨宿りをしている姿をよく見かけます。
「わー雨がひどくなっていたーー」と、木陰に移動する様子も可愛いんですよ。
細かいことをお話しすると、雨がひどくなる直前に山の方に走り出すうさぎさんが多いです。
「ここで雨宿りしてます」
皆様に、「雨の日は穴に入るんでしょう」とよく言われるのですが、大久野島の特に表側(人が多く通る場所)のうさぎさんたちは少々の雨では、巣穴に戻る子は少ないんですよ。
山の子達も、大人になると木の下などにいることが多いと感じています。
私たちも突然の雨の時は、木の陰で雨宿りをするのですが、意外と濡れないものなのですよね^^
小降りになると・・・
雨が降っていて、途中で小降りになると・・・
「わ〜い♪」
待ってましたとばかりに、広場に出てくるうさぎさんたち。広場でみんなと遊んだり、いちゃいちゃしたり、ご飯を食べたり。
そんな嬉しそうに走り回っている姿が、たまらなく可愛かったりするんですよ。あんよが濡れようと御構い無しです^^
小降りくらいでは全く気にしないのが、大久野島のうさぎさんたちです!
威力絶大のぶるぶる!!
雨の時、utaが可愛いな〜と思う瞬間!
雨を吹き飛ばす、ぶるぶる♪
おうちのうさぎさんは、こんなにびっしょびしょになることはないので、おうちでもよく見かける「ぶるぶる」の威力を目の当たりにすることはないと思いますが・・・
こんなに勢いよく、雨水を飛ばすことが出来るんですよね^^すごいと思いませんか?
このタイミングで近くにいると、こちらがびっしょびしょになるんですよ♪
ぶるぶるをした後は、身体についたお水が結構飛ばされていて一瞬でふわふわ感が戻ってきています。
その後、念入りに身体を舐めてふわっふわに仕上げるうさぎさんたちです^^
・・・また雨に濡れたら、初めからやり直しなんですけどね☆
雨の大久野島に行かれた時は、雨に濡れてびしょびしょのうさぎさんをじーっと観察してみてくださいね^^
きっと可愛くてたまらなくなると思います。
お水をごくごく
大久野島のうさぎさんも、おうちのうさぎさんと同じようにお水を飲みます。
雨水は自然の肥料と言われるように、水分補給のほかにもきっと栄養がたっぷりなんですよね♪
なので、自然の中で暮らすうさぎさんたちにとっては、時には大切な栄養源なのだと思います。
ぺろぺろぺろ
目を細めて、美味しそうに水たまりでお水を飲む姿は、本当に可愛いんですよ^^
水面に映るうさぎさんのお顔も見れて、一石二鳥ですね。
うさぎさんのお手伝いをする雨
雨が降ると、普段は届かない場所の葉っぱやお花が食べられるようになるんですよ^^
「ありがと♪」
そんな声が聞こえてきそうですよね?
なぜ、雨の日に??・・・それは、雨が植物を重くして、垂れ下がるからなんです。
うさぎさんも、そのことをよく理解しているように感じます。
野生の動物さんを研究されている方の中では、常識かもしれませんが・・・先に野生の動物さんのことやうさぎさんの勉強することなく大久野島に通い始めた私たちには、どんな季節もどんなお天気の時も、じっとうさぎさんを観察していなければ気づけなかったと思っています。
雨水は植物へも水分と栄養を
植物を育てられる方の中では、当たり前のことなのだと思いますが、植物の成長には雨水が欠かせないですよね。
水道水だけをかけるよりも、雨水を時々でもかけた方が断然育ちがいいと伺うことが多いです。
そんな栄養豊富な雨が降ってくれるから、大久野島の植物たちにもたくさんの水分と栄養がたまります。
うさぎさんたちは、そんな栄養が蓄えられた葉っぱや草などの植物を日々食べることで、元気な身体をつくるのだと思います。
自然の中で暮らすうさぎさんたちから、本当にたくさんのことを学ばせてもらっているなと感じる毎日です。
うたお(中村隆之)と、うたこ(中村麿矢)二人で「うさぎ写真家uta」として活動しています。
2000年より大久野島のうさぎさんの写真を撮り続けています。
これまでの23年間で大久野島のうさぎさんに教えてもらったことを、少しでも多くの方にお伝え出来たら嬉しいです。