うさぎ用品とケア専門店

いつも、大久野島のうさぎさんの写真と共に、私たちのお話をお聞きくださりありがとうございます。

昨今の大久野島のあり方について、昨年の10月から大久野島未来づくりワークショップが開かれていました。

utaも、うたおのみではありましたが参加させて頂き、色んな立場の方の意見を伺えたと思っています。

その集大成として行われた、大久野島未来づくりシンポジウム(主催:環境省中国四国地方環境事務所)が広島市内にて2月11日に開催されましたので、その時のお話をさせて頂きたいと思っております。

詳しい内容は、環境省のHPに掲載されていますので、もっと深く知りたい!と思われた方はご覧頂ければと思います。

中国四国地方環境事務所HP

今回は、私たちの感じたことなども交えつつ、内容を簡単にお伝えいたします。

3時間ほどの長い時間の内容を、ぎゅっとまとめて書いておりますので、分かりにくいとは思いますが、「こんなことがあったんだねー」という感じでご覧いただければ幸いです。

「瀬戸内海国立公園と大久野島の概要」環境省中国四国地方環境事務所

主旨説明が環境省からありました。

「うさぎの島」として注目され、国内外から多くの観光客が訪れている一方で、人・自然・うさぎをとりまく様々な問題が生じているため、今後の島のあり方について多くの方々と知見や意識を共有したいとの環境省の打ち出している問題提起に基づいた説明がありました。

また昔の大久野島の歴史や、休暇村がリゾート施設だったことのことなども説明があったのですが、私たちは勉強不足だったため「こんなところにプールがあったんだ!」などと思いながら聞いていました。

そして、これまでのワークショップで出た意見をまとめてお話されました。

「大久野島におけるウサギ個体群の現状」山田文雄氏(国立研究開発法人森林総合研究所)

やはり、うさぎさんのことが大好きな皆様は、山田先生のお話の内容が一番気になられると思いますので、少しだけ詳しく書きたいと思います。

アナウサギとノウサギの違いなど、生物学的な説明があったあと、野生化したアナウサギ問題についてのお話がありました。

ヨーロッパアナウサギが、室町時代に日本に持ち込まれ、明治時代に多くは毛皮や食用などを目的に飼育が盛んになったそうです。

うさぎ好きとしては、こういう話は聞きたくないけれど・・・実際に人間のしてきたことだから、きちんと耳をふさがずに聞くことが大切ですよね。

大久野島の他に、野生化したアナウサギが問題になった島として、全国18か所で確認されてきたけれど石川県の七ツ島など「根絶」をさせてきた話なども、説明がありました。

「根絶」をさせる理由としては、島の植物を食べてしまい絶滅危惧種などへの影響が甚大だとされるからです。

人間が自分勝手な理由で島に持ち込んだせいで、犠牲になってしまったうさぎさんがいることに、心が痛みますね。。。

持ち込まなければ、こんなことは起きなかったのに。。。

その他で印象に残った、大久野島のうさぎさんの出産時期の算出では、気温や降水量のデータから予想された時期は、私たちが知識を持たないまま感じ取った時期とほぼ当たっていました。

大久野島のうさぎさんについての問題を解決するためには、管理体制の確立をあげられていましたが、私たちもそれはとても大切なことではないかと思っております。

他には、私たちは賛成しかねる案ではありますが、ある一定の区画に囲い込むことで管理するという案も出されていました。

「大久野島のウサギに見られる病気と必要な対策」野田亜矢子氏(広島市安佐動物公園)

平成30年に環境省主導で、山口大学の獣医さんが調査にこられました。その時に得られた調査結果を、獣医さん目線から解説をしてくださいました。

実際に調査された方ではないので、説明されるのも大変だったのではないかと思います。

うさぎさんの病気として多く見られたのは、うさぎ梅毒とパスツレラ菌などでした。うさぎさんのことをよくご存知の方でしたら、きっと気が付かれていた方が多かったのではないでしょうか。

うさぎさんとの距離の保ち方について、意識をもつきっかけになったのではないかと思います。

「大久野島未来づくりワークショップ」石丸 賢氏(中国新聞 編集局 論説委員室)

中国新聞の論説委員をされているので、とてもテンポよく、これまでのワークショップの様子を紹介してくださいました。

「女性がたくさん参加されている」という言葉が多いように感じたのは、きっと未だにこういう意見交換の場では珍しいことなのだろうな・・・考えさせられました。

「ダメ出し」ではなく「ポジ出し」という言葉の紹介もあり、みんなでポジティブを発信することの大切さを改めて感じました。

そして・・・どこかでうさぎの雑誌を見たときに、「うさぎだけを撮っている写真家」がいることを知りましたと、話されていたことが、面白かったです(笑)←私たちのことでした^^

パネルトーク

パネリスト:各講演の登壇者、蒲池 清士氏(広島観光コンベンションビューロー)、竹原市産業振興課及び環境省中国四国地方環境事務所

パネリストの皆さんが、各々の立場から少しずつお話をされました。

時間の関係だったのかも知れませんが、もっとそれぞれの内容について討論などしてもらえたら、参加者としては嬉しかったかなと思いました。

大久野島の「ちょっと気になること」

ワークショップの内容で出た「大久野島の問題点」のまとめのイラストが、とてもわかりやすく描かれていましたので、今回ご紹介をさせて頂きます。

掲載許可は、環境省およびイラスト担当者様より頂いております。

引用元:大久野島とわたしたちのこれからーワークショップの成果ー環境省中国四国地方環境事務所より

この「ちょっと気になること」を改善していくためには、大久野島に関わる誰しもが「どうすればいいのか」という意識を持つことなのだと思います。

そして、色んな立場の人がいる中で、自分の考えだけを押し付けるのではなく「話し合う」ということが大切だと思いますので、今回のワークショップのように「話し合う場」が出来たことは、これまでにない一歩だったと思っています。

 

 

最後に、シンポジウムの記事を書くことやイラストを使わせて頂くことをご快諾頂いた環境省の担当者様、ご理解頂きありがとうございました。

皆様も、最後までお付き合い頂きありがとうございました。