ちょっと違った今年の夏休みの大久野島 夏の大久野島のうさぎさん
夏本番を迎え、こんなに暑くて大久野島のうさぎさんは大丈夫?!
皆さんの、そんな優しいお声が聞こえてきそうな暑い毎日ですね。
おうちのうさぎさんたちは、エアコンで温度調節をしてもらってそよそよ暮らしていらっしゃるのでしょうね^^
通常の夏休みでしたら、それはそれは観光客でごった返している大久野島ですが、今年の夏は違っていました。
今回は、夏の大久野島のうさぎさんの過ごし方と、いつもと違う今年の大久野島の夏の様子をお伝え致します。
賢いんだから褒めてほしいな♪
当たり前ですが・・・大久野島のうさぎさんは、春夏秋冬どんな天候でも外で暮らしています。
もちろん、この猛暑の中でも大久野島のうさぎさんたちは一生懸命に生きています。
こんな風に、上手に日陰を探して過ごしています。
日陰で過ごしているうさぎさんたちは、そ~っと見守っていたいですね♪
そして「ちゃんと涼しいところが分かってて偉いですね~」って褒めてあげたいです^^
そして、私たち人間もうさぎさんたちを見習って、暑い時間は涼しい場所で休憩をするというのが大切だなと教えてもらっているようでした。
ちょっと違った今年の夏休み
毎年、リゾート気分のお客さんがたくさんの大久野島。
そして、ここ数年はうさぎさん目的のお客さんもたくさんいらっしゃっていました。
今年は、新型コロナウィルスの影響で、例年よりもかなり少なかったようです。
海水浴も例年に比べ、とても少なかったです。
緊急事態宣言後に人が大久野島に訪れなくなってから、人から食べ物をもらわないことや、人に依存しないことに慣れているかのようなそぶりをみせるようになったうさぎさんたち。
人が戻ってきている今でも、まだその癖が残っている様子で、数年前までの夏の暑い時間は山や巣穴に戻って暮らすという、本来の姿を取り戻しているように感じました。
↑暑い昼間のうさぎさんが全くいない、がら~んとした広場
この「本能」をこれからも持ち続けてもらえたら無理をせずに自然の中で自然な暮らしを出来るのではないかと思いました。
今年ならではの落とし物
いつも撮影しつつの「そっとゴミ拾い」を心がけているのですが・・・
今年特有の落とし物がたくさんありました。
それがこちら・・・
マスクです。
きっと、捨てるつもりで捨てたのではないと思いますので、落とさないようにしましょうね~と呼びかけるのは難しいところかなと思いますが・・・私たちも間違えて落としてしまわないように気を付けたいと思います。
それでも変わらない部分・・・
いつもの夏より、人出の少ない大久野島。とはいえ、やはり夏休みではない平日に比べると多いわけで。
そうなると、やっぱり多くなるのが「放置された野菜やペレット」です。
今回は、山のような人参が「捨てて」ありました。
この捨ててある感じの人参は拾いましたが、ずっしり10キロくらいありましたよ^^;
うさぎさんが可愛いから、たくさん食べてもらいたい!そんな気持ちから持って行かれているお野菜たち。
人の多い時期は特に、たくさん余ってしまっています。
それが「生ごみ」になってしまっている状況をみてしまうと、やっぱり悲しくなってしまいますね。
ここのコラムを読んでいただいている皆様は初めからされない方ばかりだから、ここでお願いするというのもなんだか違うなあと思ったりしていますが。。。
自然のものを食べている姿を観てもらいたい
長年、どうしたら食べきれないものを放置してしまう方が減るかな~と考えてきました。
こうするな、ああするなって言うのは簡単ですが、それでは解決にならない気がして・・・
そこで私たちが行きついたのは、ブログやSNSで「自然のもの」を食べている可愛い姿を観てもらうこと。
「こんなに可愛いんだよ。こんな姿みたくない?」そんな気持ちが少しでも伝わるように願いを込めて。
きっと、ブログなどをいつもご覧いただいている方には気づいて頂いているかな?と思っています^^
でも中には、それをみて「食べ物がなくて、葉っぱを食べて可哀想」と思われる方もいるんですよね。。。なかなか難しいですね。。。
今回も、島に来られたのが2回目と言うある方とお話をさせて頂く中で、「(自分たちで持ち込んだ)食べ物をあげないと申し訳ない気持ちになる」とおっしゃったのが、とても心に残りました。
優しい心をお持ちの方は、きっとそう思われますよね。
私たちでさえ、おやつちょうだーいと駆け寄ってきてくれるうさぎさんに「何も持ってないんだよ~ごめんね~」って言ってしまうことも多々ですから・・・お気持ちはすごくすごくわかります。
それとは反して、初めて来られた方ともお話をさせてもらいながら、島を周っている中で「ちゃんと観察してたら、こんなに自然の中に食べ物があるんですよね」とも言ってもらえました。
だから、思ったのです・・・
大久野島に行かれている方でSNSなどをされている皆様が、人間が持ち込んだものではなくて「自然のものを食べている輝いたうさぎさんの姿」を、どんどん載せてくださったら・・・初めて行かれる方が「葉っぱ食べてるところがみたい」と思ってくれるようになって、持ち込む野菜やペレットの量が減り、放棄される量も減るのでは??と、考えてみたりしているところです。
仔うさぎちゃんもちらほら
毎年夏の一番暑い時期には、あまり仔うさぎちゃんを見ないのですが、今年はちらほら見かけることが出来ました。
こんな、とってもとっても可愛い仔うさぎちゃんたちも、暑さを乗り切り健康的に大きく育ってほしいですね。
※おうちで愛情いっぱいに育ててもらっているうさぎさんたちへ※
大久野島のうさぎさんが褒めてもらえるからと言って、「僕たちも暑い中で強く生きてやる!」とか思わないようにお願いいたします^^
エアコンで冷え冷えのお部屋で、のんびり暮らしてくださいね。
うたお(中村隆之)と、うたこ(中村麿矢)二人で「うさぎ写真家uta」として活動しています。
2000年より大久野島のうさぎさんの写真を撮り続けています。
これまでの23年間で大久野島のうさぎさんに教えてもらったことを、少しでも多くの方にお伝え出来たら嬉しいです。