ひとことで「牧草」と言っても、色々な種類がありすぎて迷ってしまうし、同じ牧草を買っても残すようになったり、時にはまったく食べなかったりと、うちの子の好みの牧草がイマイチよくわからない…。
ただ単に好き嫌いなのか、ワガママなのか、それとも病気？
そんな悩みを一挙解決！！
「ココロ牧草チャート」を使って、わが子好みの牧草を選んであげてくださいね！
主食牧草は「チモシー」だけじゃない！
「うさぎさんの食べる牧草ってチモシーですよね？」
「チモシー以外の牧草はたくさんあげてはいけないんですか？」
そんなお声を聞く事がよくあります。
野生のうさぎさんは「牧草」ばかりを食べて生活している訳ではありませんが、人間と一緒に暮らすうさぎさんは落ち葉や野草・木の皮などを食べる機会がすくなく、繊維不足になりがち。
本来うさぎさんの食生活で一番必要な繊維質を効率的に食べさせてあげる為に主流となったのが牧草です。
牧草は牛・馬さんがたくさん食べるので、海外から定期的に良質な牧草が輸入されます。
特にチモシーは安定供給が見込め、牛・馬さん用を譲ってもらえる事で、良質で比較的安価な物を入手する事が出来ます。
そういった理由から、牧草=チモシーが主流となりましたが、本来うさぎさんに牧草をたくさん食べてもらいたい理由は、豊富な繊維質により胃腸の蠕動運動を促しオナカの詰まり（毛球症やうっ滞）を予防し、咀嚼する回数を増やす事で奥歯を正しく摩耗させる為なので「チモシー1番刈りにこだわらず色々な牧草をたくさん食べてもらう」というのが理想的です。
チモシー1番刈りだとあまり食べてくれない子には積極的に色々な牧草（イネ科）を試してみましょう！
※チモシー以外のイネ科の牧草のコラムについてはまた後日！
いろいろ試してみよう！
同じ「チモシー1番刈り」でも、ちょっと個性的なチモシーもあります。
一般的によく流通している「アメリカンチモシー1番刈り」「スーパープレミアムチモシー1番刈り」という名前で販売されているのはチモシー1番刈りです。
ココロのおうちでは、うさぎさんが好んで食べてくれる若刈りのチモシーを契約農家さんに栽培してもらい「うさチモ」という名前でオリジナル牧草として販売しています
うさチモ1番刈り
ただ、全てのうさぎさんが同じ嗜好性という訳でではなく、ちょっと個性的な1番刈りが好みのうさぎさんもいます。
そんな個性的なうさぎさんの為に、色々な特徴のチモシー1番刈りもご用意しました
カナチモ1番刈り
ダブルプレス（強圧縮）で茎がほどよくやわらかくなり、熟成発酵している香りが食欲をそそります。茶葉が多く好き嫌いが分かれます。
APDアメリカンペットチモシーハイファイバー（1番刈り）
標高の高い所で特別に栽培されたチモシーです。やわらかく甘みのある香りが人気で、ファンも多い牧草です。
OXBOWオーガニックメドウヘイ
オーガニックがゆえにチモシー以外の牧草が混じっていますが、そのチモシー以外の牧草（オーチャード、ブロームヘイ、アカツメクサなど）が嗜好性を高めてくれます。
高原の朝採りティモシー ヤング
国産・無農薬。更にこだわりの短時間乾燥で最高に綺麗な色と青々とした香りが特徴です。
うさぎさんはとってもグルメ！
牧草をあまり食べない・食べなくなる（食べる量が少なくなる）原因として多いのが、入荷ロットが変わる・品質が悪い・好みの硬さや味ではない・飽きるなどがあります。
1番刈りチモシーという名前のつく牧草でも、牧草を育てた農家さん、育った草地や環境、刈り取るタイミング、天候や乾燥状態などにより香りや葉の広がり、茎の太さや色合いなど、牧草の状態は大きく変わります。
また、牧草の刈り取りはお米と同じで年に1回の収穫の為、お米で言う所の「新米」の時を「初刈り」「新刈り」と表現し、その時は青々として美味しい香りがするのですが、時間の経過と日本の高温多湿の環境での長期保存により品質が変わってきます。
ただし、刈りたての時よりも、ある程度時間が保存期間を経て熟成発酵している独特な香りの牧草が好みといううさぎさんもいますので、どちらが良い牧草であるかは一概には言えません。
「このメーカーのチモシー1番刈りはあげたことがあるけど食べなかったなぁ」
そんな場合でも、販売時期が違ったり、違うメーカーのものを試したら喜んで食べることもよくあります。
ココロのおうちではそんなグルメなうさぎさんの為にチモシー1番刈りだけでも約10種類を用意しています。
色々あって迷ってしまった時は、うさぎさん好みの1番刈りをセレクトした「うさチモ1番刈り」をお試しください！
うさチモの食べ方をよく見たら、「葉っぱが好きそう」「硬い茎を避けてる」など、好みがわかってきて、次にどんな牧草を選べば良いか判断しやすくなりますよ！
うさぎと暮らして20年。
一緒に暮らした100兎以上のうさぎさんが教えてくれたこと、そして2000件を超える相談にお答えした経験を、全国のうさぎさんを愛する飼い主さんの知識の引き出しにそっとお届けできたらと思います。