うさぎさんを迎える心構え
うさぎさんとお迎えするという事は、大切な家族(例えば人間の子ども)が1人増えるのと同じくらい大変で責任を持たないと行けない事なのです。
仕事が忙しかったり、遊びに出かけたり、お子さんに手がかかったり、家族のお世話に時間をとられてしまったり・・・ そんな忙しい日々の中でもちゃんとうさぎさんとの時間をとってあげる事はできますか?
・毎日のごはんの準備やお掃除など、飼い主さんがしてあげないと自分ではできません。
・毎日遊びに出してあげて運動する時間も必要です。
・調子を崩して病院に通わないといけないこともあります。
・高齢期や病気にかかったときなどには介護が必要になることもあります。
お迎えした大切な家族(うさぎさん)をちゃんと最後の最期まで守ってあげる事ができますか? どうか、じっくりそしてゆっくり考えてお迎えください。
うさぎさんの生活費
うさぎさん(家族)が増えると言うことは、生活費がかかります。
毎日の食事はもちろんの事、生活環境を整えてあげる為の空調管理、そして病気の時には治療費・・・。
お金がたくさんかかります。
飼い主さんご自身の嗜好品に使うお金を削り、うさぎさん(家族)の健康と幸せの為に準備してあげる事ができますか?
食費例
フード(ペレット) 3,000円
牧草(数種類) 2,000円
野菜・乾燥野草 2,000円
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合計 7,000円
病院代
診察代 1,000円
レントゲン代 3,000円
血液検査代 10,000円
輸液(点滴) 3,000円
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合計 17,000円
食費に関してはおやつ(嗜好品)やサプリメント(年齢やカラダの状態に合わせて)などを加えると、1ヶ月10,000円以上かかります。
どうぶつ病院は毎月かかる費用ではありませんが、長期間通院が必要になったり、大きな手術をしないといけなくなった場合には高額な治療費がかかります。
健康な時から毎月
「うさぎ貯金」と決めた貯金箱に
1,000円ずつ貯金していく事をおすすめします!
飼い主さんのライフスタイルの変化
飼い主さんのライフスタイルが変わり、飼えなくなった時、飼い主さんは「こうこうこう言う理由で飼えなくなりました。大切に育ててきたんですけど」と、飼えなくなった理由を説明する事でご自身を正当化されます。
100歩譲って・・・予期せぬでき事でどうしても一緒に暮らせなくなってしまった時、ご自身で愛兎ちゃんの新しい幸せな道(新しい飼い主さん)を見つけてあげる事は最低限の「義務」だと思ってください。
捨てたり、人任せにしたり、そんな無責任な事は絶対に絶対にしないでください。
ライフスタイルの変化により育てれなくなる例
・進学・就職し、寮に入る事になった
・毎日の生活(家事・仕事・遊び)が忙しくてお世話ができない
・結婚した相手がどうぶつ嫌い又はアレルギー
・子どもが生まれてた又子どもがアレルギー
・飼い主さんご自身がアレルギーや病気
将来当てはまりそうな項目はありませんか?
万が一、上記の様な状況になった時、うさぎさんはどうしますか?
捨ててしまうのですか?
対処法が思い浮かびますか?
もちろん、どんな状況になっても、愛兎をちゃんと守ってあげている飼い主さんだって沢山いらっしゃいます!
うさぎさんをお迎えする前に、しっかりと考えておきましょう。
安易に飼って(買って)捨ててしまう
うさぎさんのイメージは
「ぬいぐるみみたいでかわいい!」
「散歩もいらないしトイレも覚えるから飼いやすそう」
「鳴かないからご近所にも迷惑がかからない」
など、飼いやすい(買いやすい)イメージがある反面、安易な気持ちで飼われてしまう事も多くあります。
しっかりとしたうさぎさんの知識がなくイメージで飼ってしまったが為に、
「なつかない」
「思ったよりも手がかかる」
「つがいで飼ったら子どもができたけれど、こんなに育てられない」
などの理由から飼育を放棄し、捨てられてしまったり保健所に連れて行かれたりというお話をよく聞きます。
ペットショップではお小遣いでも買えるくらいお手頃な価格でで販売されている子もいます。
「買う」のはお金さえあれば簡単な事ですが
「飼う」ではなく「育てる」ということは、時間もお金もかかる大変な事なのです!
だから、買う前に・・・飼う前にしっかりと考えてほしいのです。
目次 うさぎを飼う前に
【うさぎを飼う前に 1】
うさぎさんをお迎えする前に(本記事)
【うさぎを飼う前に 2】
うさぎと暮らして20年。
一緒に暮らした100兎以上のうさぎさんが教えてくれたこと、そして2000件を超える相談にお答えした経験を、全国のうさぎさんを愛する飼い主さんの知識の引き出しにそっとお届けできたらと思います。