うさぎ用品とケア専門店

自然界で暮らすうさぎさん達(アナウサギ)は「寝る穴」「おしっこをする穴」「出産する穴」といった感じでそれぞれの穴を作ります。
そういった習性からうさぎさんはトイレを覚えてくれる子が多いのですが、ケージ自体をトイレと認識してしまったり、なかにはトイレを覚える事が出来ない子もいます。
本来自然界で暮らしているうさぎさんを室内で育てて、トイレを覚えてほしいというのは人間の願望(エゴ)であり、「覚えてくれない=うさぎさんが悪い」わけではないという事をまずは理解していただき、教えてあげる努力はしても、覚えれない事をマイナスに捉えないようにしてください(*^^*)

おトイレお勉強しよう

今は簡単にお掃除できる引き出し式のトレー付きケージも色々なタイプの製品が販売されています。
もしトイレを覚えてくれなくても、お掃除がしやすくわが子の特徴に合わせた生活環境を作ってあげてくださいね!

※おしっこは100%トイレでしてくれるようになる事がありますが、ウンチはポロポロとあちこちでする子が多いです。ココでのトイレを覚えるはおしっこの事だと思ってください。

子うさぎちゃんのトレーニング

生後半年以内の子うさぎちゃん

少し大変ですが、2週間〜10日の勝負!!
子うさぎちゃんは覚えてくれる可能性も高いですので、ぜひトレーニングにチャレンジしてみてください。
①最初にバミューダグラスを全面(トイレの上にも)に敷き1週間様子をみてください。(毎日キレイに取り換えてくださいね)
バミューダグラスはうさぎさんのごはんでもあるチモシーと同じイネ科の牧草で、うさぎさんが食べても良い牧草です。
ふわふわと柔らかい牧草で、おしっこを吸収しづらいのが特徴でおしっこ後もべとつきません。
うさぎさんの出産時の巣箱の床材としても愛用される牧草です。
まずはこの「バミューダグラスの上でおしっこをする」という事を習慣つけてもらいます。

トレーニングしてみよ

②1週間経ったら、おしっこの付いたバミューダをトイレの網の上にだけ残して、ケージの床網の部分に敷いていた牧草は撤去して床網をキレイに洗ってください。
この時点で、「牧草の上でおしっこをする」という事が習慣化してします。その習慣を、次に「トイレの上に登る」という事を習慣にしてもらう為にトイレの上にだけ牧草を敷き詰めます。
トイレの網の上に敷き詰めた牧草(バミューダグラス)は自然と編みの下に落ちていきますので、トイレに登ってトイレの網の上でおしっこをするという事が最終的に習慣化するというトレーニングです。
※この時、わらで作った座布団などはケージに敷かないようにしてください。

タイプ別トイレトレーニング

トイレでもするけど、他の場所でもしてしまう

まずはおしっこをしてしまうトイレと反対側のスペースにハウスやおもちゃなどを置いてみてください。
邪魔な物があればそこでしなくなる可能性もあります。

牧草入れの前やペレット入れの前でしてしまう場合、トイレの上に乗った状態で食べれる位置に牧草入れやペレット入れを固定してください。その際は少し大きめの四角いトイレの方がスペース的に安定します。

ケージ内のあちらこちらでおしっこをしてしまう場合は「ケージ=トイレ」と覚えている可能性があります。
ケージの中にある小さなトイレを覚えてくれるのはちょっと難しいかもしれません。
その場合は飼い主さまもケージ=トイレと認めてあげて下さいね。

トイレに乗っているのにうまく出来ない

よくあるのが三角のトイレの端からお尻がはみ出しているパターンです。
三角のトイレでは小さいなと感じる場合は四角いタイプのトイレに変えてみましょう。
それでもはみ出してしまう場合は、写真の様にトイレを固定してみてください。

ラビットフィットパン

お尻がはみ出なくなって改善される事もあります。
大きなうさぎさんにはラビットフィットパンLなどの大型サイズのトイレもおすすめです!

ケージの中でおしっこをしない

ケージの中を寝る場所と決めていて、おしっこでケージの中を汚したくないキレイ好きなうさぎさんです。
ケージの中に閉じ込めたままで24時間様子を見てそれでもしてくれなかったら、ほとんどの飼い主様が根負けしますし、実際に尿毒症などの危険性もありますので、あまり長時間の我慢はさせないでください。
そういう場合は定期的にケージから出してあげる、またはケージの前にお庭(サークル)を作ってあげて、そこにトイレを置いてあげてください。
ケージ=ごはんを食べて寝る所
お庭(サークル)=トイレのある場所
といった感じで覚えてくれる子が多いです。

※サークルを設置する場合は、サークルの上から飛び出ないように、サークルの上には布をかぶせて洗濯ばさみで止めるなどして天井を作っておいてください。

トレーニングでは解決できない問題

ソファーやお布団の上でしてしまう

ソファー&お布団が大好きなのですね!
「このソファー(お布団)は私の物」と言わんばかりにしっかりとニオイつけをしています。
あきらめてください(笑)
ソファー(お布団)の上に登らせないようにするか、防水マットを敷いておしっこをしてしまっても汚れないように工夫してください。
飼い主さんが座っていたら、気に入らなくて(自分の物だから)わざと飼い主さんの近くでおしっこをする子もいます。

急にあちこちでおしっこをするようになった

幼い子の場合、性成熟のタイミングで発情のスイッチが入り、急にトイレを使わなくなる時があります。
そういう場合は発情が落ち着けば自然とまたトイレを使ってくれるようになる子がほとんどです。
※大人のうさぎさんでも発情期になるとトイレを使わなくなる子がいます

それ以外の原因で怖いのが病気による頻尿です。
泌尿器系の病気や麻痺なども考えられますが、カラダのどこかに痛みがある時も同じようにトイレを使わなくなったりもします。
オナカが痛い時や奥歯が伸びて口内を傷つけている時などのストレスでもあちこちにおしっこをしてしまう事もあります。
急におしっこをトイレで出来なくなったら(発情期は除く)病院での健康診断をおすすめします。

専門家に相談してね

おしっこ飛ばしがひどい場合

ケージの中に手を入れたり、トイレを掃除しようとしたり、遊び場でコロコロと出したうんちを小ぼうきなどで掃こうとしたりした時に飛ばされたら、自分の縄張りをあらされたと思い怒っています。
出来るだけうさぎさんがその場にいない状態で、うさぎさんの目に留まらないようにお掃除をしてあげてください。

ケージから遊びに出てきて、やっほ〜いと飛ばす時はうれしい時、特定の飼い主さんめがけて飛ばす場合は「好き好きだぁ〜いすき」と言われているので、おしっこを飛ばされたら喜んでください(笑)

ただ、あまりにおしっこを飛ばす行動がひどく、お部屋に出してあげる事もできない・・・と言う場合は去勢手術も視野にいれてください。
「そんな事くらいで手術するなんて・・・」と思われるかもしれませんが、手術をしておしっこを飛ばさなくなれば、もっともっとたくさん自由に遊ばさてあげる事が出来るようになりませんか?
去勢手術はかわいいわが子が自由に遊べる時間を増やし幸せな兎生を過ごす為の大切な選択肢でもあります。

 

目次:うさぎさんのトイレ教室

【うさぎさんのトイレ教室1】

トイレ(おしっこ)トレーニング(本記事)

【うさぎさんのトイレ教室2】

【うさぎさんのトイレ教室 2】トイレの選び方